冬の寝汗は大事故につながる?
人間のカラダには、素晴らしい体温調整機能が備わっています。
暑いと感じれば汗をかいて、水分が蒸発する時に発生する気化熱で体温を下げますし、寒ければ熱が逃げないように血管を収縮させて、カラダを保温するのです。
ですから、気温が低下する冬は、汗をかく頻度が減ります。
ところが、間違った生活習慣を続けていたり、寝具の機能が低下していたりすると、寝室の温度が低いにも関わらず寝汗をたっぷりかいて目が覚めるなんてことも・・・。
このような夜を繰り返していたら、疲労やストレス解消ができないばかりか、夜中に目が覚めることが多くになって、脳を休めるための深い眠りが得られなくなります。
さらに、日中は常に強い眠気を感じるようになって、頭の回転も鈍化。
仕事や家事のパフォーマンスが下がりますし、車を運転している方でしたら、事故を起こすリスクが高まりますね。
そこで今回は、冬の寝汗を解消して、朝までグッスリ眠るために、寝具の見直しポイントについて解説していきます。
記事を最後まで読んでいただけたら、今使っている寝具の問題点や、間違った“温活”に気づくことでしょう。
寝汗をかくことで増える心身のダメージ
人間はだれでも、寝ている間にコップ1杯分ぐらいの汗をかきます。
これは、寝ている間に体温を低下させて、疲れた脳や内臓をクールダウンさせるためです。
しかし、必要以上に汗をかくと水分がカラダにまとわりついて、カラダの熱をどんどん奪ってしまいます。
これによって、心身にさまざまなダメージが加わるのです。
では、そのダメージを具体的に説明していきましょう。
寝汗によるダメージ1:カラダが冷え性になる
女性に多い冷え症ですが、最近は、男性にもこの症状を訴える方が増えています。
その原因として考えられるのは、冬の寝汗によってカラダが慢性的に冷え、血行不良を起こしていることです。
夜中に寝苦しさを感じるくらい寝汗を毎晩かいていると、カラダはその気化熱で継続的に冷やされてしまい、血のめぐりが悪くなります。
すると、目が覚めてからも体温が低い状態が続き、昼間になってもカラダの冷えが解消しない状態に。
冷えが慢性化すると、体温調整機能が狂ってしまいますし、免疫力が低下して風邪を引きやすくなる、インフルエンザになるなど、健康リスクが高まってしますのです。
寝汗によるダメージ2:細胞が栄養不足になる
血液は食事から摂った栄養素や、呼吸で取り込んだ酸素を、カラダ中の細胞に運搬する役目も担っています。
血行不良が続けば、細胞が栄養不足になりますから、古い細胞がいつまでも残り、新しい細胞が作られなくなるのです。
こうした症状が顕著に表われるのが、お肌です。
女性の方でしたら、すぐにピンとくると思いますが、シミやシワの増加、肌のたるみやハリの減少は、こうしたカラダの内側からの栄養補給が滞ることも要因となります。
ほかにも、切り傷が治りにくくなるとか、血液がドロドロの状態になり、血管系の病気を引き起こすことも考えられますね。
寝汗によるダメージ3:疲れやすくなる
睡眠は疲労回復のための生命活動ですから、眠りが浅い日が続くと、どんどん疲れがたまって抜けなくなります。
この状態で冷えが加わると、カラダが栄養不足の状態で日中の活動を続けることになるので、エネルギー不足に陥って極限まで疲労が蓄積。
健康リスクがさらに高まるのです。
寝汗によるダメージ4:ストレスに弱くなる
寝ている間は、疲労と同時にストレス解消も行なわれています。
日中にツライ出来事があったり、焦りやいら立ちが募ったりしても、睡眠中にカラダがストレスに適応しようとするので、一晩寝ればスッキリとなることが多いのです。
しかし、疲労と同じでストレス解消が進まないと、次第にカラダへの影響も大きくなってきて、気持ちの落ち込みが激しくなります。
また、今までは普通に対応できていた刺激も、新たなストレスと感じるようになるのです。
寝汗によるダメージ5:寝つきが悪くなる
先ほどもお話ししたとおり、わたしたちのカラダは、寝る時(正確には眠りにつく前)に体温を下げるリズムを持っているのですが、もともとの体温が低いとこの変化が起きにくくなり、寝つきの悪さにつながります。
布団に入ってもなかなか寝つけなくて、やっと眠っても夜中に何度も目が覚める。
こんな睡眠では、どんどん心身が弱っていくのは、目に見えていますよね。
以上、5つのポイントについて解説してきましたが、「冷えは万病のもと」と言われているように、さまざまな心身のトラブルを引き起こします。
ですから、症状が重症化する前に、冬に寝汗をかかないような快眠に戻すようにしましょう。

冬の寝汗につながる寝具や環境の特徴
寒い冬なのに、毎晩寝汗をかく。
でも、日常生活では、カラダを冷やさないように注意している。
こんなお悩みが発生したら、真っ先に寝具の機能チェックを行ないましょう。
寝心地がいいと感じている素材でも、実は寝ている間に発汗を促して、冷えを招いていることって、意外と多いのです。
寝具のチェックポイント1:一晩中電気毛布やあんかを使っている
寒いからといって、電気毛布やあんかなど、熱を発生させるグッズを一晩中使っていると、必要以上に布団の中の温度が上がり、発汗量が一気に増加します。
布団に入る時に寒いと感じると、その刺激で寝つきが悪くなる可能性がありますから、電気毛布は寝る1時間前ぐらいにスイッチを入れ、布団を十分に温めておきましょう。
そして、30分位で電源が切れるように、タイマー設定しておいてください。
あんかの使い方も、電気毛布と同じです。
このように寝具の温度を調整すれば、冬の寝汗が解消するきっかけになるでしょう。
また、布団に入ってもカラダが温まらない方は、寝る前にバケツにお湯をためて、「足湯」をしてみてください。
一時的な温度上昇ではなく、継続的にポカポカの状態になりますよ。
同じように、手も洗面台にお湯をためて、しばらく浸けておきましょう。
これで、かなり寒気が解消されるハズです。
寝具のチェックポイント2:敷き寝具がへたっている
わたしたちは寝ている間、1時間に2回ぐらいのペースで寝がえりをうちます。
これは、同じ姿勢を続けていると、皮膚と寝具が接する部分に熱がこもり、寝汗の量が増えるからです。
また、カラダの圧力が集中しますから、血の巡りも悪くなりますし、痛みやしびれを感じることも。
こうした熱と圧力から解放させるのが、寝返りの役割なのですが、敷き寝具の機能が低下していたら反発力がなくなり、うまく姿勢を変えられなくなってしまいます。
これは、筋力が弱い女性に多いトラブルです。
夜中に目が覚めることはなくても、朝起きた時に腰が痛かったり、カラダの一部がしびれていたりしたら、きちんとした寝返りが打てていない可能性があります。
今使っている敷き寝具に力を加えた後、なかなか元の状態に戻らないようだったら、寝具の寿命が過ぎているかもしれません。
こんな時は、反発力が高いマットレスなどに買い替えることを検討してみましょう。
寝具のチェックポイント3:枕がへたっている
このような敷き寝具の低下は、枕にも当てはまります。
冬の寝汗は頭にもかきますから、その水分を吸い込む枕もへたりやすくなるのです。
敷き寝具同様に、手で押してみてなかなか元の形に戻らないようでしたら、こちらも反発力が高く、通気性に優れた枕を試してみましょう。
寝具のチェックポイント4:敷き寝具の通気性が低下している
寝具を使っているうちに低下するのは、反発力だけではありません。
たいていの敷き寝具は、寝汗を素早く吸収した後、空気中に放湿できるように設計されていますが、素材がカラダの重みでペシャンコの状態になっていると、通気性は一気に低下します。
もし、天日干しをしたり、布団乾燥機をかけたりしてみても、機能が変わらないと分かった場合は、除湿シートを寝具の下に敷いてみましょう。
さらに、布団の上に吸湿性の高い除湿パッドを敷けば、冬の寝汗の吸収力が高まり、カラダの冷え防止につながります。
除湿パッドの代わりに、速乾性のあるシーツを使うのも、寝汗予防に有効ですよ。
寝具のチェックポイント5:品質の低い低反発ウレタン素材の寝具を使っている
最近人気を集めている低反発ウレタン素材は、カラダを包み込むような寝心地が好評で、敷き寝具や枕にも使われています。
しかし、品質はピンからキリまであり、低品質のものだと熱がこもりやすく、冬でも寝汗の量が増える傾向に。
この場合も、寝心地を優先するのではなく、吸湿・放湿機能を第一に考えて、新しい寝具に買い替えることを考えてみてください。
寝具のチェックポイント6:掛布団をかけすぎている
寒がりの方に多いのが、掛布団を何枚もかけて寝る習慣。
しかし、布団の総重量があまりにも重くなっていると、寝返りが打ちにくくなるのです。
さらに、寝具の組み合わせによっては、掛布団も通気性が失われて、ますます寝具内の湿気がこもってしまうことも。
寒くて寝られない、でも冬の寝汗に悩まされているという方は、タオルケットと羽毛布団の組み合わせで寝てみてください。
タオルケットは吸湿性が非常に高いですし、羽毛布団は保温性が高いです。
寝室の温度にもよりますが、この2つの掛布団の組み合わせで、かなり温かくなりますよ。
寝具のチェックポイント7:マットレスを床に直接敷いている
ウレタン素材のマットレスを、床にそのまま敷いて寝ている方は、寝具の裏面をすぐにチェックしてみてください。
カビが生えていませんか?
そこまで環境が悪化していなくても、寝具や床を手で触ってみてください。
このような状態で寝ていると、汗の湿気がマットレスの底まで移動していき、放湿される場所を失ってしまうのです。
和室なら、畳がある程度水分を吸い込んでくれますが、これがフローリングになると、ジメジメの状態に。
これによって、寝るたびに湿気が床からも上がってきてムレが激しくなり、冬でも寝汗がたくさん出るようになります。
部屋のスペースの都合などで、どうしてもマットレスを床に敷かなくてはならないという方は、すのこを敷いて通気性を確保し、その上に吸湿剤をセッティングしてからマットレスを置くようにしましょう。

冬の寝汗防止におすすめの枕
以上、寝具のチェックポイントを7つ紹介してきましたが、どんな寝具を使うにしても、布団の中は31~33度の温度、50%前後の湿度を保つことが冬の寝汗を防ぎ、深い眠りを得るための条件となります。
寝具のチェックをする時は、湿度を測定できる温度計を買ってきて、寝ている間の環境をチェックしてみましょう。
最後に、冬の寝汗防止におすすめの、高機能枕を紹介しましょう。
見た目は枕とは思えないイメージですが、機能性が非常に高い枕で、他の寝具にはない利便性も持ち合わせています。
新・睡眠用たわし
写真と商品名からも想像できると思いますが、この「新・睡眠用たわし」の表面に使われている素材は、硬いたわしです。
手で触っただけでもチクチクするのですが、この刺激が頭皮マッサージのような心地よさを生み、バツグンの寝心地を実現してくれます。
全体に敷き詰められた、たわし繊維の間には、冬の寝汗を放湿するための空間ができており、通気性が非常に高くなっているのです。
また、頭の重さをたわし繊維の先端が“点”で支え、部分的に圧力がかからないように設計されているのも特徴の1つ。
こうした仕様になっているため、通常の枕に頭を乗せた時と比べて、なんと後頭部の温度が5度も低くなるのです。
さらに、新・睡眠用たわしの中材は、これまた通気性のいいポリエチレンを採用していて、シャワーの水をかけてもすぐに水分が流れ落ちるほど、強力な撥水性も持ち合わせています。
使い始めは、たわしの刺激が少し気になるかもしれませんが、たいていの方はすぐにチクチク感が快感に変わると大好評のこの枕。
見た目からはとても想像できない、極上の眠りを提供してくれますので、冬の寝汗に悩んでいる方はもちろんのこと、もっと寝つきをよくしたい、朝までグッスリ眠りたいという方にもおすすめです!
スージーAS快眠枕
寝ている間にいびきをかくクセがある方も、冬の季節、寝汗をかきやすくなります。
いびきは、空気の通り道である気道が狭くなることで起こるのですが、高さが合わない枕を使っているとノドが下に落ち込んで、この轟音が発生するのです。
これを防いでくれるのが、仰向け寝だけでなく、横向きやうつぶせ寝、どんな寝姿勢になっても、独自の形状でしっかり気道を確保してくれる「スージーAS快眠枕」。
独特の3次元形状が採用されていて、気道の狭まりを防ぐだけでなく、頭部に熱がこもって汗をかくことも防いでくれるのです。
この枕を使って寝ると、いびきをかきにくくなるだけでなく、鼻通りもよくなるため、冬の季節に多くなる「口呼吸」も解消します。
いびきをかくと、呼吸や血圧、体温などを調整する神経が刺激されるので、寝汗をかきやすくなります。
冷えといびきのダメージが同時に加わったら、カラダはますます抵抗力を失っていきますね。
もし、みなさんがご家族に
「イビキがうるさい」
と指摘されていたら、スージーAS快眠枕のように、いびきを防止する専用枕の使用をおススメします。
一人で寝ている方は、自覚症状に気づきにくいため、自分がいびきをかいているか判断することが難しいです。
ですから、スマートフォン専用のアプリを使って、寝ている間の音を録音してみてください。
いびきをかいている時間や音のレベルまで確認できますよ。
いびきはカラダの冷えと同じく、眠りを浅くして疲労やストレスの回復を妨げますし、重症化すると呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こすことも。
いずれも、健康リスクが高まるだけでなく、命にかかわる重大な病気につながることもありますから、
「たかがいびき」
と軽視することなく、通気性もしっかり確保されたこの枕で、快眠を目指してください。
ご自身の快眠や健康だけでなく、ご家族の健やかな生活のためにも!