寝具ケア

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

寝具ケア

気付きにくい場所で増えるカビの影響

寝ている時にせき込んで目が覚めてしまうことが多く、原因不明の体調不良が続いている・・・。

こんな症状がある方は、一度、布団や枕にカビが生えていないかチェックしてみましょう。

カビは胞子を放出して、あっという間に繁殖します。

寝具にカビが生えてしまうと、寝ている間の呼吸時に胞子を吸い込んでしまいますので、その影響で咳が出て目が覚めてしまいますし、呼吸器がダメージを受けるほか、深刻な症状を引き起こす病につながることも。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

カビは敷布団や枕の中、マットレスの裏など、普段は目に付かない場所で大量に繁殖している可能性がありますから、朝までグッスリ眠るのはもちろんのこと、健康的で生き生きとした日々を送るためにも、正しい対処法を覚えておきましょう。

家の中で発生するカビは、60種類以上もあるのですが、このうち、寝具に発生するカビは主に下記の3種類です。

①スズカビ

湿気のこもった押し入れにしまっておいた本や、賞味期限がとっくに過ぎたお餅にカビが生えていたなんて経験、誰にでもあると思います。

これらのカビは「すすカビ」と呼ばれ、空気中に飛散してしばらく浮遊するという特徴があります。

掛布団にすすカビが発生すると、布団をバタバタさせるたびに胞子が舞い、鼻や口から吸い込んでしまいやすくなるのです。

②黒カビ

ポツポツと真っ黒な斑点状になって、布地などに生えてくるのが黒カビです。

生命力がとても強く、防カビスプレーなどを使っても死滅せず、放置しておくとどんどん繁殖してゆきます。

壁の隅や浴室にも発生し、胞子の発生量が多いため、掃除しても次から次へと生えてくるクセモノで、布団に生えているとカラダがかゆくなることもあり、夜中に目が覚めてしまうことが増えるのです。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

③コウジカビ

しょう油やみそ、お酒づくりなどの食品に使われるカビですが、布団に発生すると、肺にダメージを与えるアフラトキシンという成分を作り出します。

黒色だけでなく、緑色や黄色などに変化するのもコウジカビの特徴です。

自宅で布団のカビ退治はできるの?

インターネットで布団のカビ取りに関する情報を検索すると、さまざまな方法が紹介されています。

みなさんの中でも、実際に試してみたという方もいることでしょう。

しかし、結論から言ってしまうと、

「布団に生えてしまったカビを自分で除去するのは、ほぼ不可能」

なのです。

では、代表的なカビ取り法と、その問題点を解説してゆきましょう。

布団のカビ取りで一番メジャーなのは、エタノールや重層をカビが生えた部分にスプレーするという方法。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

エタノールには殺菌効果がありますので、液体がかかった部分のカビ菌を死滅させることはできますが、残念ながら布団の中までは除菌できないのが実状です。

布団全体にエタノールを浸透させた場合は、すべてのカビを取り除くことができるかもしれませんが、今度は布団をしっかり乾燥させなくてはなりません。

湿気がこもった状態で布団を再び使い始めたら、以前よりカビが繁殖しやすい環境になってしまうので、現実的なケア方法とは言えませんね。

一方の重層は、カビによってできたシミを消すだけの働きしかなく、漂白剤レベルの効果は期待できません。

もちろん、エタノールを使った時のように、濡れた寝具はしっかり乾かす必要がありますし、そもそも滅菌効果はないので、根本的なカビ退治にはならないのです。

カビが発生したばかりの時点でしたら、エタノールでカビの数を減らすことはできますが、胞子が飛んで布団全体にカビが生えるリスクがあることも心得ておきましょう。

カビ取り剤を使うという方法もありますが、こちらは布団の生地に大きなダメージを与える可能性があります。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

布団のカビがひどくなったら、労力や健康の観点から考えても、布団専門のクリーニングサービスを利用するのが、一番おすすめです。

専門業者に依頼すれば、特殊な洗剤の使用と高温乾燥させる方法で、布団に存在するカビを全滅させてくれるだけでなく、新たなカビの発生を防ぐ加工もしてくれます。

クリーニング料金は、布団の大きさによっても変わってきますが、6,000~10,000円弱が目安です。

少し高いと感じるかもしれませんが、確実にカビを死滅させられることと、健康への影響を考えれば、妥当な金額と言えるでしょう。

もし、長期間使っている寝具で寿命が過ぎている場合は、布団の買い替えも検討してみてください。

今日から始める布団のカビ対策

カビが発生するのは、下記に挙げる4つの条件がすべてそろった時です。

1.空気があること

2.温度が0~45度の範囲であること

3.湿度が70%以上であること

4.カビにとっての栄養分があること

このうち、自分でコントロールできるのは、3番と4番ですね。

私たちは、寝ている間にコップ1杯分の汗を冬でもかきますから、布団に水分がこもらないように、布団乾燥機を週に数回使うとか、湿気取りシートを使う必要があります。

布団に入る時は中がひんやりしていても、時間が経つにつれて体温の影響で湿度が上がりますから、湿度のコントロールには一番気を配ってください。

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4番の“栄養分”は、布団であれば頭から出るフケや、カラダからはがれ落ちる古い角質が該当します。

カビの繁殖に必要な栄養分をなくすためにも、シーツや布団カバーはもちろんのこと、枕カバーもこまめに洗濯しましょう。

仕事や育児などで毎日忙しいという方は、ハンディ―タイプのクリーナーを、ぜひ、使ってみてください。

布団を叩いて小さな汚れもたたき出す機能があるクリーナーだったら、寝具ケアにかける時間が短縮できますよ。

布団の湿度を上げる意外な盲点

寝ている時にかく汗以外にも、布団の湿度を上げてカビ発生につながる要因は、日常生活の中に意外と多く存在します。

みなさんは、下記のような行動を繰り返していませんか?

洗濯物を室内干しにしている

リビングと寝室が一緒になっている間取りの部屋で暮らしていると、どうしても洗濯物を室内干ししなくてはなりませんね。

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ひとり暮らしの方の場合、1日分の洗濯物は1.5キロほどで、これを洗濯して干すと1リットル弱の水が空気中に放出されて湿度が上がります。

最近は、安価な衣類乾燥機も発売されているので、こうしたアイテムを利用して、湿度のコントロールをしてみてはいかがですか?

布団を押し入れに入れたままにしている

通気性の悪い押し入れに布団をしまっておくと、あっという間に湿気がこもってしまいます。

使い捨てタイプの吸湿グッズだけでは、湿気を十分に吸い取ることはできませんから、収納している布団はこまめに出して、布団乾燥機をかけるようにしてください。

フローリングに布団を引いた状態で寝ている

寝ている間にかいた汗を吸い込んだ敷布団は、床方向に湿度を放ってゆくのですが、フローリングの上に布団を敷いていると湿気が放出できなくなり、すぐにカビの温床に・・・。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

どうしてもフローリングの上に布団を敷かなくてはならない時は、敷布団の下に吸湿マットを配置しましょう。

また、布団を引きっぱなしの“万年床”にはせず、布団乾燥機をこまめにかけることもお忘れなく!

窓に結露がたまりやすい

室内と外との温度差が大きいと、どうしても窓に結露ができてしまいがちです。

こうした環境も、布団のカビ発生につながってしまいますから、まずは、結露を頻繁にタオルで拭く癖をつけましょう。

また、結露ができにくくするヒーターや換気扇、窓に貼るタイプの断熱シートなどを使えば、結露の発生を抑えることができますよ。

そして、晴れた日は、部屋の喚起をしっかり行ないましょう。

ベッドを壁にくっつけている

ベッドは壁際に配置している方は、10センチほどすき間を開けて空気の通り道を作ってください。

窓とベッドが近い場合は、結露が布団に飛び散ることも考えられますので、換気と通気性の確保は徹底する必要があります。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

今回のまとめ

カビは目に見えるレベルで発生する時点では、部屋のあちこちに胞子が飛んでいて、家具の裏や押し入れなどは真っ黒、なんてことも多いです。

そして、知らず知らずのうちにカラダが大きなダメージを受けてしまいますから、布団の環境はもちろん、部屋全体の湿度チェックを習慣にしましょう。

湿度も測定できる温度計を手に入れて、布団のそばに置いておけば、常に湿気とカビに対する警戒心が高まることでしょう。

寝苦しさの原因は布団や枕のカビ?自宅でどこまでキレイにできる?

ちなみに、グッスリ朝まで眠れる環境として推奨されている布団内の環境は、湿度が50%前後、温度が33度前後となっています。

まずは、今の寝具環境を把握するためにも、布団に入った後の湿度と温度を測定してみましょう。

そして、この数値を目指して、今日からさっそく、カビとは無縁の環境づくりに努めてみてください!

布団のカビ対策をマスターすれば、朝までグッスリ眠れて、日々の充実度が何倍にもアップしますよ。

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