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不足すると心が不安定になるホルモン
幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンは、食べ物で摂取したトリプトファンという成分が変性してつくられるホルモンで、その後、眠気を発生させるメラトニンに変わります。
このセロトニンは、心身のリラックス状態に大きな関わりを持っていて、体内での分泌量が減るとさまざまなトラブルが発生します。
ですから、セロトニン不足にならないためには、牛乳や味噌、納豆、肉など、トリプトファン含有量が多い食品を摂ることが基本中の基本です。
では、セロトニン不足で起きるカラダの変化をチェックしてゆきましょう。
眠気が発生しにくくなり睡眠不足に陥る
メラトニンは朝日を浴びた時点で分泌がストップし、それから14~16時間後に再分泌され、心身を給装九モードに移し、疲労回復やストレス解消を進めます。
しかし、体内でセロトニンが不足していると、メラトニンが作られる量も減ってしまうことから、なかなか眠気が発生しないという状況に陥るのです。
気分が不安定になって感情のバランスが崩れる
セロトニンには心身のリラックスを促すはたらきがあるのですが、生成量が少なくなると感情の起伏が激しくなり、興奮状態と落ち込んだ状態の差が激しくなります。
とくに、怒りなどマイナスの感情を高めるノルアドレナリンがコントロールできなくなりますので、怒りっぽくなったり、依存症を発症したりすることも。
症状が悪化するとうつ病なることも
セロトニン不足が慢性化すると、心が休まらずに不安定になってしまい、うつ病を発症する可能性が高まります。
気分が常に沈んだ状態になっている、前向きな気持ちになれない、行動するのが億劫に感じるといった状態が続く場合は、1日でも早く専門医の診察を受けて、生活習慣の改善を図るとか、カウンセリングや薬の服用で症状改善に努めましょう。
セロトニンを分泌させる3つのカンタンな方法
セロトニンはストレス過多の状態になっていて、睡眠リズムが崩れると分泌量が低下して健康リスクが高まります。
下記に挙げる行動を習慣にして、心身共に健全な生活が送れるように工夫してみてください。
朝起きたら日光を浴びる
寝ている間に分泌されているメラトニンは、日光を浴びることでストップして、代わりにセロトニンの分泌が始まります。
日光を浴びるとビタミンDが生成され、これがセロトニンの分泌を促すのです。
数年前までは、紫外線のダメージを考慮して、日光浴はあまりおすすめされていませんでしたが、ビタミンD欠乏症になる人が増えたこともあって、適度な日光浴の必要性が見直されつつあります。
少々、睡眠不足でも、日光を浴びると目が覚めて体の動きも機敏になってきますから、起きたらすぐにカーテンを開けて心身を目覚めさせましょう。
適度なリズム運動を継続する
水泳やウォーキング、ダンスなど、リズムをとりながら行なう運動はセロトニンの分泌を促します。
毎日、適度な運動を習慣にすることは快眠につながりますから、こうしたリズム運動も取り入れるようにしましょう。
おかしくなくても意識して笑う
人間は笑うことでも、体内のセロトニンの量が増えますから、おかしいことがなくても、お腹から声を出して「ワッハッハ」と笑うようにすれば、セロトニンがどんどん分泌されるのです。
これが、セロトニンが「幸せホルモン」と呼ばれている理由なのです。
声を出さなくても、笑顔を作るだけでも効果がありますから、この記事を読み終わったら、みなさんも鏡を見ながら実践してみてください。
ささいなことをきっかけにして、笑うことがクセになれば、快眠につながって、健康はもちろんのこと、美容にも素晴らしいプラスの影響をもたらしますよ!