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涼しくなる季節こそ睡眠に注意
猛暑日や真夏日になる日も減り、夜はだいぶ涼しくなってきましたね。
眠りにつくのも大変で、夜中に暑苦しくて何度も目が覚める熱帯夜も少なくなると、次第に睡眠のリズムが正常に戻ってきますが、逆に、不眠が進むこともありますので、油断大敵です。
とくに、9月、10月は夏に逆戻りしたような暑い日になるとか、台風の接近などで気温や気圧がカラダにダメージを与え、知らず知らずのうちに快眠の妨げになることも。
そこで今回は、季節の変わり目に睡眠リズムを取り戻すための基本知識の解説と、快眠をサポートするグッズを紹介してゆきます。
不眠はカラダが発するSOSであり、適切に対応しないと大病につながることもありますから、なるべく規則正しい生活に切り替えて、”快眠体質“を目指しましょう。
まずは、不眠の原因となるストレスのお話しからです。
仕事や学校、近所付き合い、さらには家族とのコミュニケーションなど、わたしたちが生きていくうえでストレスが発生しない場面はありませんよね。
ストレスを受けると、呼吸や体温の調整や、臓器のはたらきをコントロールする自律神経に影響が及び、心身を興奮状態に導く「交感神経」が活性化します。
イライラしてカラダが熱くなったり、呼吸が乱れたりという経験はみなさんにもあると思いますが、これは交感神経が優位になっているからなのです。
しかし、わたしたちのカラダには、ストレスに対処する能力が備わっていて、交感神経が興奮して体調不良が起きても状況対応力がはたらき、時間の経過とともに状態は落ち着いてゆきます。
こうした心身のクールダウンを進めるのが、睡眠の役目なのです。
深い睡眠をとって、自律神経をしっかり休めるとストレス解消が進み、翌日から再び活動的な生活ができるようになります。
ところが、睡眠不足が続いていて、夜中に何度も目が覚めるとか、朝早く目が覚めてしまうといった“質の低い睡眠”が続くと、ストレスが蓄積してゆくだけでなく、肉体の疲れもとれなくなって健康リスクが高まってゆくのです。
睡眠不足の方は深い眠りを得る工夫を
仕事や家事で忙しい毎日を送っていると、1日24時間では足りないと思ってしまうことが多いですし、睡眠時間を削ってしまいがちになりますね。
睡眠時間が足りなければ、朝の目覚めが悪くなりますし、日中も頭の回転が鈍くなり、集中力が途切れ、物事の判断が適切にできなくなることも。
生活の質も、どんどん低下してゆきます。
こうしたしんどい状態で長らく生活していると、睡眠不足とそれによって引き起こされるダルさなどは、当たり前と思ってしまいがちになりますから、この記事を読んだことをきっかけにして、生活改善に努めましょう!
最初に取り掛かりたいのは、自分が睡眠不足に陥っているかどうかの判断です。
毎日5時間程度しか寝ていない方でも、イキイキとした生活を送っている方がいる一方で、7時間睡眠を続けていても、頭がスッキリしない方もいますが、この差は睡眠の深さによって生じていると考えられます。
・朝起きた時に、グッスリ眠れたと感じられない
・日中に眠気が発生して、集中力や判断力などが低下して、生活に支障が出ている
上記2項目のいずれかに該当する方は、深い睡眠が得られていないと考えて、生活習慣を改善したり、快眠グッズを使ったりして、睡眠の質を上げるべきです。
睡眠の質を上げるにあたって、重要なポイントとなるのは、やはり自律神経のはたらきを整えることです。
心身の活動を活発する交感神経は、日中に活性化して行動力や脳のはたらきをアップさせてくれますが、夜はその疲れを回復させなくてはなりません。
そこで、夕方過ぎから、心身をリラックスさせる「副交感神経」が優位になり始め、心臓の動きを緩やかにし、体温を下げて睡眠に備えます。
ところが、自律神経は非常にデリケートにできていて、ちょっとした刺激でも交感神経優位の状態に切り替わり、副交感神経のはたらきを妨げてしまうのです。
たとえば、明るい照明や大きな音。
昼間と同じぐらい明るい部屋で過ごしていたら、副交感神経は優位になりにくく、快眠に誘う睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌量が少なくなり、寝る時間になっても眠くない状態になってしまいます。
また、昼間の喧騒が夜も続いていたら、それがストレスになって交感神経を刺激し、血流や呼吸数がアップして、脳は覚醒した状態になってゆくのです。
睡眠不足の人が快眠体質を身に付けるには、まずは、こうした2つの神経の作用によって心身の状態が変化していること、そして、夜は副交感神経をしっかりはたらかせるために、刺激を極力避けることを習慣にしましょう。
暑いお風呂に入って熱の刺激を受ける、布団に入ってからスマートフォンを操作して、ブルーライトの影響で脳を覚醒させるといった行動も、快眠にはNGですよ。
涼しくなる季節に睡眠リズムが乱れる理由
自律神経のケアを徹底して、夜は静かなリラックスタイムを送るようにしていても、夏から秋に季節が変わる季節は、快眠が妨げられる要因が増えます。
とくに厳しくチェックしたいのは、寝室や寝具などの環境です。
では、気が付きにくい不眠の原因と、解決策となる快眠サポートグッズを紹介してゆきます。
秋に眠りが乱れる原因と解決策①:枕の衛生状態低下
夏は寝ている間にかく汗の量も増えることから、寝具のケアをこまめに行ないますよね。
布団は天日干ししたり、布団乾燥機で湿気を飛ばしたりしますし、シーツも枕カバーも、頻繁に交換します。
しかし、汗の湿気でカビやダニが発生しやすく、皮脂の汚れなども付着しやすい枕のケアまでしている方は稀です。
そもそも、わたしたちには、枕は洗えるものではないので、ケアする必要はないという固定観念があります。
でも、カビやダニが寝ている間に頭皮を刺激して、かゆさで深い眠りを妨げることは多いですし、アレルギー反応を引き起こして、ストレス増大につながっていることも少なくないのです。
【解決策】枕本体を丸洗いできる「新・睡眠用たわし」を使う
表面がたわし素材で覆われている、ちょっと変わった枕「新・睡眠用たわし」は、独自開発のエア透過素材を採用したことによって、本体を丸洗いできるのが特長です。
枕にシャワーをかけても、すぐに水は抜けてゆきますから、快眠の妨げとなる汚れはしっかり落としつつ、湿気は残りません。
新・睡眠用たわしを洗った後、数時間陰干ししておけばしっかり乾燥します。
しかも、表面はたわし素材が頭皮を刺激して、マッサージを受けているような最高の心地よさを生み出します。
また、たわし繊維の間に空気の層ができるため、バツグンの通気性と放湿性を実現。
一般的の枕に頭を乗せた時と比べて、後頭部の温度が5度ぐらい低くなることから、寝つきの悪い人も“落ちるような心地よい眠り”が得られると大評判なんですよ。

秋に眠りが乱れる原因と解決策②:いびきで眠りが浅くなる
猛暑の影響で食欲がなかった方でも、食欲の秋になると食事量が増えてきますね。
それに伴って増えるのが、寝ている時に発生する“いびき”。
呼吸によって取り込まれた空気は、喉にある気道を通過して肺に取り込まれるのですが、食べ過ぎで気道周辺に脂肪がつくと息を吸うたびに振動して、あの、おぞましい音が発生するのです。
また、いびきは、鼻呼吸ではなく、口呼吸になることで起こりやすく、重症化すると呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こすことも。
【解決策】寝る前にマウステープを貼って、自然な鼻呼吸を継続させる
唇に刺激が少ないマウステープを貼って眠れば、起きている時と同じように、自然な鼻呼吸が継続します。
ただし、市販のマウステープの中には、粘着力が強くて口周辺の薄い皮膚を刺激するタイプもありますので、粘着剤未使用の「スージーマウステープ」を使うのがおすすめです。
口にテープを貼ると、たいていの方は最初は違和感を覚えるものですが、スージーマウステープは付け心地のよさにもこだわって、軽量で薄い不織布を使用しています。
初めてマウステープを使う日は、少し気になるかもしれませんが、ほとんどの方が2,3日で慣れて、テープを貼っていることを忘れてしまうぐらいだと、使い心地のよさには定評があります。
秋に眠りが乱れる原因と解決策③:ハウスダストの刺激がストレスに
夏は天日干しした布団は、秋になると干せなくなりますよね。
気温が高い日に日光に当ててダニ退治をしたとしても、取り込む時間が遅くなったら布団が冷えて水分がこもるようになり、快眠には適さない状態になりやすいのです。
しかし、寝ている間の汗は寒い冬でもかきますから、布団乾燥機を週に数回使って湿度を飛ばす必要があります。
それと同時に行ないたいのが、枕と同じような、アレルギー物質の除去です。
【解決策】吸引力が高いクリーナーで寝具をケアする
最近、テレビのコマーシャルでもおなじみの、吸引力バツグンの布団クリーナー。
ダニや雑菌などのハウスダストをしっかり吸い取ると同時に、殺菌機能も搭載した商品が販売されていますが、値段が高いのがネックです。
しかし、「コスパ最強布団クリーナー」だったら、布団を強くたたきながら中にもぐりこんだ汚れなどを強力に吸い込み、UVランプ(紫外線)でしっかり除菌できます。
コスパ最強布団クリーナーは、女性でも片手で扱えるぐらい操作しやすく、ゴミは水洗いできるプラスチック製のダストカップに集まるので、お手入れも超カンタン。
寝る前のお手軽なお手入れで、快眠をしっかりサポートする衛生的な寝具環境にできますよ。
秋に眠りが乱れる原因と解決策④:寝る前にリラックスできない
ストレスを強く感じていると、寝つきが悪くなって睡眠不足が進んでしまいます。
毎日、趣味を存分に楽しんだり、リラックスタイムを過ごしたりする習慣がある方でしたらいいのですが、そんな時間や余裕もないという方に試していただきたいのが、“耳かき習慣”です。
耳には副交感神経のはたらきを活発にするツボがたくさんあるので、マッサージするとか、温めるのが効果的。
同時に、デリケートな耳の中を傷つけにくい素材を使った「耳かき用たわし」で、週に2回ぐらい耳かきをしてみましょう。
寝落ちしそうな最高の心地よさを感じ、次第に心身がリラックスしてゆき、肉体疲労の回復とストレス解消が進む、質の高い睡眠に誘ってくれますよ。
今回のまとめ
夜になったら自然に眠くなり、布団に入ったらすぐに眠れる。
そして、目が覚めるとなく深い眠りについて、爽やかな朝を迎えるというのが理想的な睡眠ですが、カラダのリズムは不規則な生活と環境の悪化で、すぐに乱れてしまいます。
眠りの悩みは早めに対応して、改善策をすぐに講じて正しい眠りに戻すことが大切ですから、今回お伝えした快眠生活のポイントを、みなさんの生活にも取り入れてみてください。
快眠サポートグッズの使用は、秋の快眠に役立つだけでなく、気温や湿度に左右されない、強い快眠体質づくりにつながりますから、ぜひ、試してみましょう。
今より睡眠の質が高くなれば、ストレスにもうまく対応できるようになり、健康はもちろんのこと、美容にもいい影響が出ることを実感できるでしょう。
この記事を監修したドクター

石川 慧璃 医師
赤羽南口メンタルクリニック院長/精神保健指定医
経歴
2006年筑波大学医学専門学群卒業。米国臨床TMS学会会員。薬物療法やアルコール依存症専門治療病棟での精神療法プログラム、脳に直接アプローチして治療するTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)など、様々な臨床経験がある。また、直営精神科情報サイト『医者が教えない精神科のこと(http://tokyo-mentalclinic.com/))』で、医師がわかりやすく解説した精神科医療情報を配信している。
経歴
2006年筑波大学医学専門学群卒業。米国臨床TMS学会会員。薬物療法やアルコール依存症専門治療病棟での精神療法プログラム、脳に直接アプローチして治療するTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)など、様々な臨床経験がある。また、直営精神科情報サイト『医者が教えない精神科のこと(http://tokyo-mentalclinic.com/))』で、医師がわかりやすく解説した精神科医療情報を配信している。