昼寝をすれば生産性が上がる
ランチを食べた後、強烈な睡魔が襲ってきた。
そんな時、みなさんはどうしていますか?
自宅にいる時だったら、少し昼寝の時間を取ることができますが、仕事中だったらそう簡単に昼寝はできませんから、コーヒーやカフェインたっぷりの清涼飲料水を飲んだり、ストレッチをしたりして、必死に眠気と闘っているのではないでしょうか?
しかし、医学的に見ても昼寝習慣をうまく取り入れれば、毎日の睡眠不足が解消されるだけでなく、脳のはたらきが活発になって午後から活動的に動けることが分かっています。
仕事の生産性を重要視している会社では、社内に睡眠ブースを設けて、社員に昼寝をすることを推奨しているところが多いようです。
みなさんもインターネットで検索をする時に使っている、グーグルのホームページ。あさのサービスを提供している会社などが、その代表例です。
昼に眠くなるのは体内時計の影響
昼寝には、さまざまなメリットがあります。
朝からフル回転で動かしてきた脳は、短時間の睡眠で休息モードに入るので、起きた後の集中力や記憶力がアップすることが分かっています。
また、ストレスが軽減されたり、自律神経のはたらきが正常化したりするので、気分がスッキリしてやる気が起こるのです。
でも、どうして昼食の後に眠くなるのでしょうか?
それは、人間が持つ体内時計に秘密がありました。
朝になったら目が覚めて、夕方が過ぎて暗くなってきたら自然と眠くなってくる。私たちの体はこのようなリズムを持っていますが、実は14時前後というのが一番眠気を感じることが研究で分かっています。
ですから、体のリズムに合わせて短時間の昼寝をするというのは、理にかなっているんですね。
問題は、昼寝の方法や時間です。
このポイントを間違ってしまうと、かえって体内時計が狂ってしまい、夜の快眠が妨げられることもあるので注意が必要です。
30分以上の昼寝は絶対に避ける
まず、注意したいのは、昼寝の時間です。
人間は深い眠りと浅い眠りを繰り返していますが、眠りにつくと30分ぐらいで、寝起きが悪くなる深い睡眠に(ノンレム睡眠)に入ってしまいます。
30分以上昼寝して起きると、スッキリするどころか倦怠感を感じて、仕事や家事をするやる気が出ないなんてことになりかねません。
「昼寝の目安は、15~20分」
と覚えておきましょう!
深い睡眠にならないためには、寝る姿勢にも注意が必要です。
ベッドで横になるよりも、椅子にもたれて座ったままの状態とか、机やテーブルの上にタオルや枕を置いて、その上に伏せて寝るという姿勢がベストです。
体が疲れているから横になりたいという場合は、目覚ましをセットしておいて、必ず15~20分後に目が覚めるようにしてくださいね。
昼寝の前にしておきたいこと
昼寝後の脳をさらにスッキリさせるためのコツを1つ、お伝えしておきましょう。
コーヒーなどのカフェインを多く含むドリンクは、眠りの妨げになってしまいますが、効果が表れるまでには20分位かかります。
この性質を利用して昼寝の直前にカフェイン飲料を飲むと、起きた時にその効果でかなり気分がリフレッシュされていることを実感できます。
眠気をガマンして効率の悪い作業をするよりも、
「体や脳に必要!」
と割り切って、短時間の快眠習慣を取り入れてみて下さい!
生活の質が、かなり向上するはずですよ。