カイロといえば、これまで定番だったのは手や足、おなかを暖めるもの。
ところが最近、「目もと」用のカイロが人気です。
パソコンで仕事をする人やスマホ愛用者に大人気の目もとカイロ、どんなメリットがあるのでしょうか?
ブルーライトは身体にとって悪影響
疲れているはずなのに、なんだか目がさえて眠れないことはありませんか?
そんな時は「目の疲労」がピークに達しているのかもしれません。
テレビ、パソコン、スマートフォンなど、目は思っている以上に酷使されています。
特に影響が大きいのがLEDディスプレイ、LEDライトなどの光に含まれる「ブルーライト」。
人間の目で見える光の中で最も強いエネルギーを持っているものです。
ブルーライトよりさらに強い光は人間の目には見えないUV、つまり紫外線になります。
人間の目の奥には、このブルーライトに特に強い反応を示す細胞があります。
この細胞が受けた刺激は脳にも伝わり、夜は眠って朝に目覚める1日のリズムの基本になっていることが分かりました。
ところが、あまりに強いブルーライトを浴び続けると、細胞にもダメージが蓄積し、眼精疲労、目や頭の痛みにつながることがあります。
さらに、夜も明るい場所にいたり、遅くまでパソコンやテレビなどのLEDディスプレイで常に強いブルーライトを浴びる生活を送ったりしていると、目から脳への信号も乱れて、寝なければいけないのに眠れない、疲れているのに寝付けない文字通り「目が冴えている」状態になってしまいます。
強すぎるブルーライトはほかにもイライラやゆううつなど精神への影響、免疫力の低下、肥満などにもつながるといわれています。
手軽に疲労が取れる目もと用カイロ
そんな目の疲れを取ることができるのが、人気の目もと用カイロ「あずきのチカラ(桐灰)」「蒸気でホットアイマスク(花王)」など。
カイロの温度は40℃程とそれほど高くなく(通常のカイロは70℃ぐらいまで上がります)、あったかいお風呂ぐらいです。
そのぐらいの温度で大丈夫なの?と思ってしまいますが、実際の実験でも、約40℃で目を温めると、ブルーライトを浴びて低下したピント調整機能やドライアイが解消されることがわかりました。
また、早い人では3分ほどで効果を実感、眼精疲労の溜まっている人でも10分ほどで効果が実感できたようです。
昔から目を温めるというと「蒸しタオル」がよく使われていました。
ところが蒸しタオルはいちいちタオルを用意して、ちょうどいい温度に調整したり、温度を保つために替えを用意したり、意外に手間がかかって大変でした。
疲れて帰って準備するのはちょっとメンドウですよね。
その点、最近登場した目もと用カイロは使い捨てタイプや、レンジで4,5分温めるだけのとってもお手軽なもの。
1日パソコン作業をして疲れた目を気軽にいやすのにピッタリなんです。
仕事で常にパソコンを使う方、ついついスマホを見てしまう方、遅くまでテレビをつけている方、元気な明日のためにも目をいたわってあげませんか?