《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

天気痛・気象病

天気痛に悩む人は国内に3,000万人?

普段から頭痛やめまいなどの症状があると、天気が悪くなることでつらさが増すことがあります。

医療現場では、天気の影響を受ける疾患を総称して「気象病」と呼んでいましたが、愛知医科大学の医師である佐藤純先生が、天気が悪くなる時にひどくなる痛みを特に「天気痛」と名付けて以来、知名度が急激に高くなってきたんです。

天気痛は現代病と思いきや、実は、かなり昔から存在していて、なんと紀元前10~8世紀のギリシャ時代にも、さまざまな症状で苦しんでいた人がいたという記録が残っています。

国内では、10人に1の割合で天気痛を発症していると言われていますが、佐藤先生は、天気痛の予備軍も含めると、3,000万人ぐらいになると推測しています。

これだけ多くの方が苦しむ天気痛は、もはや国民病と言っても過言ではないですね。

ここまで天気痛に悩む人が増えている原因は、いくつか考えられるのですが、そのなかでも現代人の自律神経が乱れやすくなっていることがあります。

そもそも、天気痛は自律神経のバランスが崩れることで、さまざまな不快症状を発生します

その要因となるのは、天候の悪化に伴って発生する気圧の変化です。

急に雨が降ってきたり、低気圧が接近したりすると、気圧の変化を耳の中にある「内耳」が感知。

そして、内耳から脳に

「カラダが傾いている」

という間違った情報を送ります。

(実際は、カラダはまっすぐの状態にあります)

この情報を受け取った脳は、目や筋肉・関節から得た情報(カラダに傾きは発生していない)と異なっていることで混乱し、その結果、自律神経のバランスが崩れた状態になるんです。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

天気が悪くなると、古傷が痛むと訴える方がいらっしゃいますが、これも自律神経(特に交感神経)の影響を受けています。

自律神経のバランスが崩れて交感神経が過剰に興奮すると、古傷周辺にある「痛覚神経」が刺激されるので、完治したはずの部位に痛みが発生するというワケです。

普段から自律神経が不安定になりがちの人は、今はなんともなくても、この先、天気痛を発症する可能性が十分にあるので、注意が必要です。

自律神経の整える睡眠を見直そう!

「自律神経が乱れている」

という言葉はよく聞きますが、そもそも、この「神経(しんけい)」はどんなはたらきをしているのでしょうか?

日常会話では、

「繊細な神経」

「図太い神経」

など、神経という言葉はココロの特徴を指すときなどに使われますが、医学用語では

中枢神経と末梢神経の2つに分類されます。

前者の中枢神経は脳と脊髄で構成されていて、後者の末梢神経は、脳と脊髄から全身に広がっているんですね。

自律神経は末梢神経の1つですが、末梢神経には、このほかにも「知覚神経」と「運動神経」があります。

自律神経は「自分でコントロールできないカラダのはたらきを、生命維持のために正常に保つために機能する」ものです。その役割は多岐にわたり、食べ物を消化して吸収する、心臓を動かして血液を全身にめぐらせる、体温をコントロールするなど、生命維持に欠かせない重要な役目を担っているんです。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

この自律神経には、活動を高める「交感神経」と、それにブレーキをかける「副交感神経」の2つあり、両者がバランスよく働くことでわたしたちの健康体は維持されています。

たとえば、日中は活動的になりますから、交感神経がはたらいて心拍数や体温を上げますが、そのままだと臓器は疲れて機能が低下しますので、しっかり休ませる必要があるんですね。

そこで、副交感神経がブレーキ役となって、交感神経より優位にはたらいて、心身を休息モードに導いてゆきます。

こうした2つの神経がバランスよく働いていれば、天候が悪くなっても体調が悪化せず、天気痛に悩まされることも少なくなるのですが、さまざまなことが要因となって、自律神経は乱れやすくなるんです。

睡眠不足や浅い眠りの継続も、その要因の1つで、不眠の悩みも抱える人が急増していることも、天気痛に苦しむ人が増えている原因と考えられますね。

天気痛耳せん

自律神経が乱れる睡眠とは?

睡眠とは、心身にたまった疲労をしっかり回復させて、翌日も快活に生活するための重要な生命活動です。

カラダとココロを休ませるために、体温は夕方を過ぎると下がり始め、寝る数時間前から心身はリラックスモードに入り、睡眠ホルモンである「メラトニン」が分泌されて自然に眠くなります。

こうしたはたらきをサポートするのが、副交感神経なのですが、ストレス過多の状態になっていたり、夜も脳が覚醒しやすい生活を続けていたりすると、交感神経が優位の状態になって副交感神経が働きにくくなるんです。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

この状態で眠りについても、睡眠にさまざまな問題が発生しますし、天気痛の症状はさらにひどくなるばかり。

ではここで、天気痛にも影響する、代表的な不眠の症状を挙げてみます。

天気痛の悪化につながる不眠症状①:寝つきが悪い

布団に入ったら、長くても30分程度で眠れるのが普通ですが、これが毎日1時間もかかるとなると問題で、「入眠障害」を発症しているかもしれません。

寝つきが悪くなると、布団のなかで日中の嫌なことを考えてしまうとか、眠れないことが焦りにつながってストレスが蓄積してゆくんです。

すると、脳が覚醒して副交感神経のはたらきはさらに鈍くなってゆきますから、交感神経が優位になってしまいます。

やっと眠れたとしても、脳は活動したままになりがちなので、眠りが浅い状態になり、心身の疲労回復に支障が出てくるんです。

とくに、眠ってから3時間の間は、深い睡眠であるノンレム睡眠が一番深くなりますから、この時間帯にぐっすり眠れないと成長ホルモンの分泌が少なくなり、日中の運動などで破損した筋肉組織の修復も進まなくなります。

また、イライラしやすくなるとか、やる気が起きなくなるといった精神症状も頻発するようになることで、天気痛を起こしやすい“自律神経が乱れた状態“に陥りやすくなるんですよ。

天気痛の悪化につながる不眠症状②:夜中に何度も目が覚める

せっかく眠りにつけても、夜中に何度も目が覚めるようでは、やはり深い眠りが得られなくなってしまい、自律神経のバランスがどんどん悪化してゆきます。

夜中に目が覚めてしまう原因はさまざまですが、外部からの刺激(いびきなどの音、家族の寝返りなど)を受けると、ストレスを感じて交感神経が優位になってしまうんです。

ちなみに、グッスリ眠るために寝る前にお酒を飲んでも、眠りは浅くなって自律神経の乱れにつながるんですよ。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

天気痛の悪化につながる不眠症状③:以前よりも起きる時間が早くなった

今までは、朝の7時ぐらいに起きていたのに、最近は2時間ぐらい早く目が覚めるようになって、それから眠れなくなってしまう。

こうした症状は、「早朝覚醒」と呼ばれています。

3カ月以上にわたって早朝覚醒が続き、昼間の生活にも支障が出てきたら、明らかに不眠症であり、自律神経がさらに乱れている可能性があるんです。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

こうした3つの不眠症状以外にも、朝起きた時に熟睡した感じを得られなくなる「熟眠障害」もあります。

いずれの症状も、放置しておくと不眠の症状が悪化して、自律神経の乱れはさらに悪化し、天気痛だけでなく「うつ病」リスクも高まりますから、まずは、専門医に相談して、解決の糸口を見つけるようにしましょう。

それと同時に、自律神経を整えながら、快眠につながる習慣も積極的に取り入れてくださいね。

冬の天気痛対策に!天気痛ブレスの使用と頭痛を軽減する温活法

今日から実践したい夜の自律神経ケア

先ほどもお話ししたように、天気痛は気圧の変化によって発生しますから、ある意味、避けられない症状とも言えます。

ですから、交感神経を過度に刺激せず、副交感神経がしっかりはたらくような行動を心がけることが、天気痛の予防につながるんです。

ここからは、副交感神経をはたらかせるための、夜の生活習慣について解説してゆきます。

わたしたちが夜になると自然に眠くなってくるのは、メラトニンが分泌されているからです。

メラトニンは、朝日を浴びてから14~16時間後に分泌が始まり、心身を休息モードに導くのですが、昼間と同じような明るい照明のもとで夜間も生活していると、その分泌量が減ってなかなか寝付けなくなります。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

光の刺激は交感神経の興奮にもつながるため、夕方過ぎからは明るい照明を使わないようにすることを心がけてください。

ホテルの部屋で使われているような、間接照明の中で暮らしていると、自律神経が整いやすくなりますよ。

さらに、メラトニンの原料となる「トリプトファン」という成分を、食べ物から摂ることも重要です。

トリプトファンは、牛乳やバナナ、納豆やみそなどの大豆製品、卵などに含まれていますので、食事のメニューに必ず1品加えるといいですよ。

ちなみに、食品などから摂ったトリプトファンは、自律神経のバランスをとる「セロトニン」に変わってから、メラトニンになるという特徴を持っています。

トリプトファンをしっかり摂取していれば、天気痛に強いからだづくりにつながりますから、今晩のメニューから取り入れてみてくださいね。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

天気痛耳せん

外部からの刺激は最小限に!

人間は常にストレスにさらされていて、とくに五感を通じて感じるものは、自律神経の乱れにつながりやすいんですね。

光と同じく、副交感神経を優位にするために注意したいのは「音」です。

日中はあまり気にしていなくても、夜は脳が反応してストレスを感じ、交感神経を興奮させて快適な睡眠の妨げとなります。

寝る前は、大音量の音楽を聞くことは避けて、静かなヒーリングミュージックなどをかけながら、心地よい時間を過ごしましょう。

また、寝る時に外から騒音が聞こえてきたり、周りの生活音が気になったりしたら、耳栓をするというのも1つの方法です。

ただし、通常の耳栓だと圧迫感が強い物もあって、使用中に痛みを感じることがありますし、つかっているうちにちぎれてしまって、耳の中から取り出せなくなるなんてことも。

《医師監修》【天気痛で発生する頭痛対策】自律神経を整える快適睡眠術とは?

そこでおススメしたいのが、佐藤先生も開発に携わった「天気痛耳せん」というアイテム。

素材はシリコン製で、耳にとってもやさしくフィットするので、寝る時に装着していても違和感が少なく、朝まで静寂環境の中でグッスリ眠れます。

しかも、この天気痛耳せんの中には、鼓膜に伝わる圧力をコントロールする「超多孔質セラミックフィルター」が配置されているため、内耳に気圧の変化を伝わりにくくして、天気痛の症状を緩和することも可能なんです!

自律神経のケアと、天気痛の予防が同時にできるので、天気痛のツラい症状に苦しんでいる方はもちろん、神経を高ぶらせずに朝までグッスリ寝たいという方にもおススメですよ。

今回のまとめ

天気痛と自律神経の密接な関係が理解できたら、不快症状の緩和に1歩近づいたも同然です。

今回、ご紹介した習慣以外にも、自律神経を乱すことにつながる行動は非常に多く、誰もが当たり前のように行なっています。

こうした間違った習慣を、1つ1つ改善しながら、天気痛緩和をサポートする天気痛耳せんを使えば、自律神経が乱れにくいカラダ作りにつながりますよ!

日中は、天気痛耳せんと合わせて、ブレスレットタイプの「天気痛ブレス」の使用もおススメします。

こちらは、手首にある気象ストレスを和らげるツボ「内関」を刺激して、血のめぐりをよくするなどして気分をリフレッシュしてくれるアイテム。

天気がこれから悪くなる、気圧が下がると分った段階ですぐに装着すれば、快適な日々が過ごせますよ!

みなさんもこの2つのアイテム、ぜひ、使ってみてください。

冬の天気痛対策に!天気痛ブレスの使用と頭痛を軽減する温活法

この記事を監修したドクター

ドクターイメージ

佐藤 純 医師

医学博士 愛知医科大学医学部客員教授

経歴

医師・医学博士。名古屋大学教授を経て、愛知医科大学・学際的痛みセンターで、日本唯一の「天気痛外来」を開設。
天気痛研究・診療の第一人者としてNHK「ためしてガッテン」、日本テレビ「世界一受けたい授業」など「気象病」「天気痛」の専門医としてメディア出演多数。
著書に、『天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』(扶桑社)などがある。

経歴

医師・医学博士。名古屋大学教授を経て、愛知医科大学・学際的痛みセンターで、日本唯一の「天気痛外来」を開設。
天気痛研究・診療の第一人者としてNHK「ためしてガッテン」、日本テレビ「世界一受けたい授業」など「気象病」「天気痛」の専門医としてメディア出演多数。
著書に、『天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』(扶桑社)などがある。

ページの先頭へ