天候悪化で発生する頭痛は、交感神経の暴走が原因
天候の悪化に伴って体調が悪化することは、太古の昔から言い伝えられてきました。
古くは、ギリシャ神話にもこのような話があるんだそうです。
しかし、医学が驚異的に進化した近代において、その因果関係は長らく解明されないままだったのです。
低気圧が接近してきたり、急激に気温が下がったりした時に、頭痛や気分の落ち込み、循環器系の持病の悪化などが発生しても、医療機関では原因不明の「不定愁訴」として扱われてきました。
しかし、今から約20年前に、こうした症状に苦しむ人にとって救世主的な医師があらわれたのです。
その方は、愛知医科大学病院の医師であり、気象病が引き起こす天気痛の名付け親の佐藤純先生です。
佐藤先生は、内耳にある気圧センサーが敏感な人は、こうした天候の変化にカラダが反応し、交感神経が暴走してさまざまな不快症状を発生することを突き止めたのです。
そして、頭痛薬や酔い止め薬、漢方薬や耳の体操など、症状を緩和するための方法を患者さんだけでなく、書籍などを通じて公表しています。
中でも興味深いのは、睡眠との関係です。
眠っている間は、日中の活動ではたらき続けた神経も休息モードに入るのですが、睡眠時間が短かったり、深い睡眠が得られなかったりすると、交感神経が常に優位な状態になりがちに。
このタイミングで天候が悪化すると、神経が暴走して痛みを感じさせる物質が分泌されますし、心が不安定になるんです。

睡眠の改善と一緒に実施したいツボ療法とは?
睡眠の質を高めて交感神経の乱れを整えるには、生活習慣の改善が必須です。
まずは、みなさんの一日を振り返ってみてください。
朝は毎日、同じ時間に起きていますか?
起床時間がズレると、眠気が発生する時間も遅くなってしまうので、布団に入ってもなかなか寝付けない日が続きます。
休日も平日と同じ時間に起きて、太陽の光をしっかり浴びるようにすれば、体内時計の狂いが元に戻り、寝つきの悪さが改善されますよ。
また、昼から夕方にかけては、体温がどんどん上昇してゆきます。
でも、冷房が効いている部屋に長くいたり、寒い季節に薄着で過ごしていたりするとカラダが冷えて、体温低下を招きます。
これによって血行不良が発生し、気象病による天気痛が発生しやすくなるんです。
とくに、心臓から離れた位置にある手足の先は、血液が届きにくいですから、冷やさないように工夫しましょう。
さらに、交感神経のはたらきが緩やかになる夜は、光やカフェイン、アルコールの刺激を避けてください。
いずれも、脳を覚醒させて寝つきを悪くするだけでなく、眠りを浅くして神経の興奮状態を招きます。
最後に、気分をリラックスさせて健康生活をサポートする「天気痛ブレス」をご紹介します。
これは、手首にある「内関」というツボを刺激するブレスレットで、先ほどお話しした佐藤先生が開発した健康器具。
天気痛ブレスを腕に巻くだけで、つねに内関が刺激されるので、血行が良くなりますし、筋肉のコリがほぐれることにもつながるんです。
副作用の心配も少なく、付け心地も非常によいため、安全&快適に日々の暮らしが送れるようになりますよ。
内関は自分で押すこともできますが、ツボの位置が移動しやすいという特徴があります。
その点、天気痛ブレスには、絶妙な角度で内関を刺激する突起が付いていますから、みなさんの健康生活のよきサポーターになってくれることでしょう。
