涼しくなってからも熱中症になる理由とは?
早いもので、暦の上ではすでに秋(8月7日が立秋)ですが、相変わらず暑い日が続く毎日。
みなさん、朝から晩まで、しっかり熱中症対策をしていますか?
これから9月にかけて、次第に気温が下がってきますが、暑さと湿度に対して気を緩めてはいけません!
総務省消防庁が発表しているデータによると、昨年(平成28年)の4月25日から10月2日までの週で、熱中症で救急搬送された人が一番多いのは、8月の第1週となっています。
そして、その次に多かったのが8月の第3週で、さらに次が同月の第2週という状況です。
ちなみに、9月になると数は減るものの、第2週目までは1,000人を超える人が搬送されています。
気温が下がっても、熱中症患者が発生するのは、その対策がおろそかになるからと推測されています。
からだも夏バテになっていますから、冷えを避けて水分補給の回数が減ってしまいますし、寝る前にエアコンを消してしまう人も多くなりますよね。
しかし、熱中症のリスクは、気温だけでなく湿度や太陽光の反射(道路からの照り返しなど)も関わっています。
「気温が下がった秋でも、熱中症になるリスクは高い」
ということを意識して、こまめな水分補給と冷房による温度調整に気を配り、脱水になりやすい睡眠中の熱中症対策も徹底してください。
そこで、みなさんにおススメしたいのは、麦茶を飲む習慣です。
緑茶ですと、カフェインの影響で利尿作用がはたらきますから、トイレに行く回数が増えることで、カラダが水分不足の状態になる可能性があります。
その点、麦茶は大麦を原料としているため、カフェインが含まれていません。
寝る前の水分補給ドリンクとしても、安心して飲めますよ!
夏の暑さに疲れた胃もいたわってくれる麦茶
麦茶のパワーは、他にもあります。
この季節の胃は、暑さによる疲れやストレスなどによって、炎症を起こしやすい状態になっています。
でも、麦茶をこまめに飲むようにすれば、「アラントイン」という胃粘膜を保護する成分を摂取できるので、消化をサポートして健康を保てるのです。
また、麦茶の香ばしい成分のもとである「アルキルプラジン」という成分には、血行不良を改善する作用があります。
夏は汗をかく量が増えますので、血液がドロドロの状態になります。
これによって、血液が運ぶ栄養素が減ってしまいますから、カラダのあちらこちらに不調が発生するのです。
こうした素晴らしい効果のある麦茶を寝る前に飲む習慣は、睡眠中の熱中症対策にもつながります。
お湯だしの麦茶を作れば、水出しよりも香ばしさが引き立つので、寝る前のリラックスタイムにも最適ですよ。
さらに、最近は、適度な塩分が含まれた麦茶も販売されています。
汗をかくときは、水分だけでなく塩分も失われていますから、日中はとくに、こうした飲料で塩分補給をするといいですね。
麦茶は手軽なパックで売られていますから、作るのもカンタン。
それに、飽きずに毎日飲めますから、夏に限らず、一年中麦茶で水分補給をする習慣を身に付ければ、熱中症に強い体質になれますよ。