日曜の6時過ぎになると、気分が沈んでしまう理由
平日は遅くまで仕事をして、帰宅するのはいつも日付が変わる頃。
それから夕食を食べて寝酒を飲み、スマートフォンをいじりながら眠りにつく。
運動不足は感じていても、土日は体の疲れを強く感じてしまって、ついつい、昼頃まで寝てしまう。
労働時間が長い日本人に多い、生活パターンですね。
しかし、いつもより睡眠時間をとったことで、昼間から夕方ぐらいまでは元気になりますが、なぜか夜の6時半から始まる国民的アニメ番組「サザエさん」を見ると、一気に憂鬱になる・・・。
あなたは、こんな休日を送っていませんか?
こうした症状は、「サザエさん症候群」と呼ばれています。
もちろん、正式な病名ではありません。
つかの間の休息が終わって、また明日からハードワークが始まることを、サザエさんが始まることで意識してしまい、気分がガクッと落ちてしまう。
最近では、サザエさんの前に放映されている「ちびまるこちゃん」を見ても、同じような精神状態に陥る人も増えているんだとか・・・。
「気分が滅入ってしまうのなら、テレビを見なければいいのでは?」
確かに、これは憂鬱な気分にならないための1つの手段になりますが、根本的な解決にはつながりません。
生活の中に、睡眠障害を引き起こし、死亡リスクを高める間違った習慣があるのです!

“寝だめ”では、睡眠負債を返済できない
まず、平日の行動からチェックしてみましょう。
仕事で遅く帰宅して、布団に入るのが深夜になるというのは、避けられないことですね。
でも、寝る前に食事を摂ると、寝ている間も胃腸をはたらかせるとになるので、体の疲れが取れにくくなってしまうのです。
また、アルコールを摂取すると脳が覚醒してしまいますし、利尿効果で夜中に尿意を感じておきることも増えますから、眠りが浅くなって睡眠の質が一気に低下します。
さらに危険なのは、休日に睡眠を多くとる習慣です。
平日と起床時間がずれてしまうことで体内リズムが崩れ、自律神経の乱れにつながります。
その目安は、2時間。
これ以上寝てしまうと、気分がすぐれない時間が増えて、月曜の朝に起きるのがさらに億劫に感じてしまうのです。
もう1つ問題なのは、睡眠不足の蓄積が、脳の病気やガンなどにかかるリスクを高めているということです。
これを、「睡眠負債」といいます。
脳細胞の破壊が進み、正常な細胞がガン細胞に変わるという、恐ろしい症状を招くのです!
睡眠負債は早く返済しないと、仕事のパフォーマンスも低下しますし、うつ病になる可能性もあります。
この記事を読んだ方は、自分の生活パターンを見直して、すぐにできることから改善してください!
睡眠負債を返済するのに効果的なのは、土日の睡眠を「平日の睡眠時間+2時間」で抑えることと、昼寝をする習慣です。
15~30分ほどの睡眠であれば、夜の睡眠に影響が及びませんし、熟睡しやすいので起床後に活動的になれます。
最初に指摘した、寝る前の食事と飲酒は避けることも重要ですし、スマートフォンを操作すると交感神経が活発になるので、枕もとに置かないクセもつけましょう。
睡眠の質を高めるために、頭を冷やして寝つきを良くする「たわし枕」を使うのもおススメです。
体の深部体温が理想的な温度に下がって、快眠がえられますよ!
