治療が遅れると尿が出なくなってしまう病気とは?
人間は年をとるにつれて、少量の尿がたまるだけで尿意を感じて、トイレに行く回数が増える「頻尿」を引き起こしやすくなります。
中でも、最近、問題になっているが「夜間頻尿」です。
わたしたちは1日に5回ぐらいトイレに行きますが、寝ている間は尿意を抑えるホルモンが分泌されているため、朝までぐっすり眠れます。
しかし、老化による膀胱機能の低下だけでなく、間違った生活習慣や病気の影響で、夜間頻尿になることも!
夜中に目を覚ます頻度が多くなると、眠りがどんどん浅くなってゆき、心身の疲れが蓄積します。
そして、寝つき悪くなるとか、早朝に目が覚めてそのまま眠れなくなるといった、睡眠障害につながる可能性があることを覚えておきましょう。
今回は、若い人にも増えている夜間頻尿の原因や改善のポイントを3つ、分かりやすく説明してゆきます!
ポイント1:前立腺肥大症にかかっている
前立腺が腫れると尿道がふさがってしまうため、尿が出にくくなってしまいます。
尿を出すのに時間がかかる、2時間に1度はトイレに行く、残尿感があるという症状がある方は、泌尿器科で診てもらいましょう。
病状が悪化すると、尿漏れが多くなりますし、最悪の場合、排尿がコントロールできなくなります。
水を大量に飲むダイエットが、夜間頻尿を引き起こす
ポイント2:利尿作用が高い飲料の過剰摂取
寝る前に限らず、日中からコーヒーや緑茶などを多く飲む習慣があると、利尿作用が高まって睡眠中も尿意を感じやすくなります。
また、アルコールにも同じような効果がありますから、トイレの頻度が多いと感じている方は、飲む量を調整する必要があります。
コーヒーなどはなるべく午前中だけにして、午後からはノンカフェイン生活を心がけましょう!
カフェインの入っていない飲料でおススメなのは、心身のリラックス効果もあるハーブティーです。
布団に入る前に飲むと、リラックス効果が高まって副交感神経のはたらきが優位になりやすいですよ!
ポイント3:水を飲む量が多い
1日に飲むべき水の量は、約1.5リットルです。
汗や尿、呼吸などで水分は排出されますから、これと同じ量の水を飲料や食べ物から摂る必要があります。
しかし、必要量より摂取量が多くなると、排尿が頻繁になりますから、夜間頻尿につながってしまいます。
若い女性の中には、水を飲んでダイエットするとか、デトックスするといった美容法を実践している人が多いですが、水を飲んだからといって体重が減ることはありません。
それどころか、冷え性になって代謝が悪くなり、太りやすい体質になりますし、むくみを起こして老廃物をためこみやすくなります。
1度に大量の水を飲むことも避けて、150~200ミリリットルの量を小分けにして飲むのが基本です。
寝る前はトイレに行きたくなるからと、水を飲まない人が多いですが、これは逆効果です。
喉が渇いて目が覚めることがありますし、寝ている間に汗をかいて体が水不足の状態になりますから、布団に入る前にコップ1杯程度の水を飲む習慣を身に付けてくださいね!